滝口 康彦
1938 年に多久小学校高等科を卒業後、
郵便集配員、運送会社事務員、海軍、炭鉱員を経て、
1957年、雑誌に発表した「高柳父子」が直木賞候補になったのを機に 文筆活動に入った。
直木賞候補には「かげろう記」「霧の底から」「仲秋十五日」などで6回ノミネートされた。
映画「切腹」の原作となった「異聞浪人記」や 映画、舞台になった「拝領妻始末記」など作品多数。
屈折した武士の心情をテーマにした作品は“遺恨の文学”とも呼ばれ、
武士道に新しい視点を見いだしたと 評される。「九州文学」「城」の同人としても活動した。
平成16年6月死去、80歳。
平成19年多久市に滝口康彦文学碑建立。12月19日除幕式。